注射による貧血の治療について

貧血は注射をすれば治る?

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医療機関でおこなわれる貧血治療のひとつに「鉄剤注射」があります。これは鉄分を直接筋肉あるいは静脈に注入し、体内に吸収させるというものです。

これは通常、胸やけなどの副作用のために鉄剤を服用できない患者さんや、ビタミンB12欠乏性貧血などで鉄分を吸収できない体質の患者さんに対して行われる治療です。ですから、鉄剤が服用できる患者さんに対して鉄剤注射が行われることは滅多にありません。

鉄剤は注射と服用どっちがいい?


実際の臨床データによれば、鉄剤は注射でも経口投与でも、同じくらい効果的に貧血を改善することができます。

この二つの違いは、その使いやすさにあります。経口投与は比較的気軽に続けられるのに対し、注射はきっちりと必要量を計算して注射する量を決め、回数を定めなければ、簡単に過剰投与になってしまうという点です。つまり、医師による注意深いケアが必要になるというわけです。

さらに、鉄剤を服用する際の主な副作用は胸やけくらいですが、注射の場合、アナフィラキシーショックや発熱、関節痛などの副作用が報告されているため、より注意深い投与が必要となります。また、注射の場合、長期にわたって続けると鉄過敏症になるというリスクも潜んでいます。

以上の理由から、鉄剤は注射よりも、錠剤やシロップによる経口投与が一般的になっているのです。

鉄剤の服用による副作用の対処法


鉄剤は胃の粘膜を刺激し、胸やけを起こしてしまうことがあります。この状態が続くと、患者さんによっては「もう飲みたくない…」と感じ、治療が辛くなってしまいます。その場合、胸やけの心配がない鉄剤注射に切り替えられることが多いのですが、その前に、少し工夫をしてみるのはどうでしょう?

鉄剤の吸収率を高めるには、空腹時の服用が良いとされていますが、空腹時の服用は最も胃に負担がかかりやすいのです。ですから、胃が弱いなら食事中に服用するようにしましょう。お茶のタンニンを一緒に飲んでしまうと鉄分の吸収を妨げてしまうことがあるので、そこだけ注意が必要です。

また、ビタミンCを一緒に服用すると鉄分の吸収を促進することができますが、ビタミンCは胃への刺激が強いため、胃が弱いなら同時に飲むのはやめた方がいいでしょう。また、鉄剤は朝よりも夜に飲んだ方が、胃のむかつきを抑えることができます。

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